その問いに対しロニは押し黙る。その理由をルーティは分かっていた。
「孤児院の為、……でしょ」
「あー……その……」
否定出来ない、出来るわけがないと彼は視線を外す。それをルーティは笑った。
「まったく、気にしなくていいって言ってんのにアンタときたら……。確かにちょっとボロがきてるけど大丈夫よ、リオンも幾らか協力してくれてるし」
「俺としては、エミリオさんへの恩返しの意味もあったんですけどね」
「オベロン社が一番精力的にレンズ回収してるしね。巨大レンズが見つかって、それをアタモニ神団より早く収出来たら会社としては最高なわけだ」
「ま、粉々になっちゃいましたけどね……一体何だったんだか」
首を傾げる彼にルーティが質問をする。
「レンズが割れて女の子が出てきたのよね?」
「ええ、何か心当たりが?」
「いやね、ホント勿体無いと思って、元レンズハンターとしては思うわけよ」
「あー……」
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bkm
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