苦々しい顔をしているロニ。どうやらその人物に良い感情を抱いていないらしい。
「そいつがドアを開けてくれたんですが……どうにもいけ好かない男で。自分は神団の人間ではないと言いつつ名前は名乗らない、しかもそこに居た理由っていうのがレンズについてて調べててっていう」
「もしかして忍び込んだってカンジ?」
「ええ、年頃は俺より下くらいなんですけど……アレはただ者じゃないですよ。晶術使えるし、やったら強いし、しかもソーサラーリング持ってて」
「そりゃただ者だったら逆におかしいわね」
笑うルーティに対し、ロニは苦笑いを見せた。
「はい、まあ……そいつのおかげで無事脱出出来たんですけどね……居なかったら多分無理だったろうな……」
「運が良かったって言うべきなのかしら……流石にアタシも牢破りはした事無いわよ。そんで、肝心な事訊くけど」
「はい」
「何で、レンズ探しになんて行ったの?」
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bkm
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