「巨大レンズは見つけたんですよ」

「へー、やるじゃん」

「そうしたら何もしてないのにレンズが割れて」

「何それ勿体無い」

「そこから女の子が出てきて」

「なるほど女の子……女の子? モンスターとかじゃなくて?」

「はい、カイルと同い年くらいの女の子。何か英雄捜してるとか行ってどっか行っちゃいました」

「……女の子ねェ」


 特に驚く様子も無くルーティは頷く。そしてロニに座るように促し、彼が腰を降ろした所で話を再開する。


「それからどうしたの」

「英雄ってワードにカイルが食い付いて追い掛けようとしたんですけど、そこに運悪く神団の奴等が来まして……」

「そんで捕まったわけね。よく帰って来れたわね」

「そうですねェ……ロクに取り調べも無く地下の物置にぶち込まれて、それからどうしようかって2人で悩んでた時に何かよく分からない奴が現れたんですよ」


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bkm

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