まさか、そう思う彼等の目の前でそれに火は点き一気に燃え上がる。その火力はかなりのモノであるがすぐに消え、障害物は綺麗に消え去った。
「すごーい……ユダ、凄いね!」
「大した事じゃない……単にレンズとの相性が良いだけだろう」
「でもそれって才能って事でしょ? それはやっぱり凄い事だよ。
俺、父さんみたいになりたいけど全然だし……」
頬を掻きながら苦笑いをするカイル。それを横目で見たユダは呟く。
「血の繋がった子供だからといって、親の様になれるとは限らんがな」
「おいっ」
冷えた言葉にロニが詰め寄るがユダの態度は変わらない。
不穏な雰囲気にカイルが割って入った。
「あ、あのさっ、ユダは俺に忠告してくれてるんだよね? んーと……しっかり鍛錬を積めって」
「……どう受け取ろうとお前の勝手だ」
「うん、じゃあ俺はそう受け取るよ。ロニも、俺は大丈夫だから、ココは協力しなきゃいけないトコだし」
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bkm
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