「ね、曲がり角とか結構あるけど、俺達迷ったりしてないよね?」
「迷うわけないだろう、そこの水路を見てみろ」
足を止めたユダは水がゆっくりと流れている水路をライトで照らす。
「この水路は生活排水ではないからそのまま海に排出されている、何処かが狂っていなければこのまま海に出る筈だ」
「なるほど、川みたいな物なんだね」
「このまますんなりいければ良いんだがなァ」
ロニの心配はすぐに現る。巨大な蜘蛛の巣の様な物が彼等が進む道を塞いでいた。
「何だコレ……斬れるかな?」
「おう、カイルちょっと下がってろ」
カイルとユダの前に立ったロニはハルバートを握り直し、障害物を斬り払おうと慎重に奮う。しかし糸は刃にへばり付いた上に伸びてしまった。
ハルバートに付いた糸を落とそうとロニは刃を水に浸けるが、その糸は水を弾く性質があるのか状態は変わらない。
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bkm
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