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「それにさ、エミリオさんを助けてくれた恩返しっていうのかな……したいんだ」

「え、どうして……?」


 カイルとエミリオの繋がりが分からないリアラ。気付いたロニが止めようとしたがカイルはそれよりも速く、事実を告げた。


「エミリオさんは俺の大事な家族だからさ、やっぱり傷付くのは嫌なんだよ」

「え……え?」


 説明されても分からないリアラはカイルとエミリオを見比べる。溜息を吐いているロニを横目で見ながらエミリオが疑問に答えた。


「カイルは私の甥、つまり……私の姉であるルーティとスタンの息子だ」

「えっ、……ぇえ!?」


 もしかしたらコレが彼女が見せた中で一番大きな反応かもしれない。英雄を求めている身としてはそれも無理は無いし、普通の人でさえ反応は大きいだろう。

 その肝心の息子は得意気に胸を逸らしている。


「……全然、見えない」

「うっ……いや……ウチのチビ達にも言われてるし、気にしないけど……」


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bkm

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