スタンは賛同し、染々と話す。


「俺達余所者だもんな、野生動物とかの縄張りも荒らすと凄い勢いで追い掛けてくるしさ、蜂はホント大変だよ」

「何気に修羅場潜ってんのね……」


 ベルセリウムを手に入れるには奥に進むしかないのは間違いないが、ディムロスが難色を示した。


《しかしだな、此処より更に奥となるとかなり危険だぞ。防毒マスクを着けていても長時間の探索は止めた方が良いだろう》

《じゃが、必要な量を得るには手広い探索が必須じゃろうな。その為には出来るだけ中に居なければならん》

「内部の状況を探りつつ交代制で動くべきか……中で全滅なんてしたくないからな」


 リオンが探索の為のチーム分けと行動を決めようと皆に話を回そうとした時、カルバレイス人の青年が彼に声を掛ける。


「ちょっと……その、いいか」

「……何だ」


 訝しげなリオンの眼を前にしても青年は敵意を見せない。少なくとも感情をぶつけてきたわけではないと彼は判断し、耳を傾けた。


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bkm

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