「でも、薬品の管理は普段以上に気をつけなければなりませんね……ガスを浴びたら中身が変質してしまう可能性がありますし」
「それは問題だな……環境が悪いのなら一層薬品が必需品になるのだが……」
腕を組んだウッドロウの他にも、その話を聞いたリオンとルーティも次々起こる問題に対し同時に溜息を吐く。
「アタシの回復で何とかなるかしらね」
《どうかしらね……強力な化学反応が相手だと難しいかもしれないわ……》
「薬品についても気を配らなければならないか……コレでベルセリウムが見つからなかったら、スタンに晶術使用許可をやるかもしれん」
《色んな意味で過激ですね……》
全く先の見えない“探し物”、憂鬱な気分になるのも無理は無い。
兵士が1人、報告にやって来た。
「カルバレイスに到着します。ただ、やはりこの暗さで視界が悪い上に、モンスターの動きも活発な様です。トラッシュマウンテンを発見し、その付近に岩場を発見しましたがやはり着陸場所は限定され、岩と砂の境なので巻き上げる事になりそうです。そして……」
prev next
bkm
[back]