2日後、ソーディアンマスター達の姿は空飛ぶ始祖竜の中にあった。


「まさか、コングマンが乗ってるなんて事はないだろうな……」

「それ言ったらチェルシーの方が危ないわよ、……居ないわよね?」


 始祖竜に乗っているのはソーディアンマスターと軍人だけ、ガスという詳細不明の障害がある以上人選は限られた――のだが、コングマンとチェルシーが話を聞いていたにも名乗りを上げた。

 ジョニーとマリーが2人を宥めている間に出発し、今に至る。


《恐らくガスというのは昔の薬品や金属が化学反応を起こして発生しているのだろうが、とにかく危険としか言えんだろうな》

《あれから千年だもの、何が起きているのか想像するのも難しいでしょうからね》

「一応防毒マスクはあるがな……」


 不安気にリオンが呟くと、フィリアが何故か明るく答えた。


「毒性ガスも厄介ですが、可燃性ガスの扱いには気をつけなければなりませんね。うっかり火花でも起こそうものなら……」


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bkm

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