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「カルバレイスの砂ってかなり軽くてさ、砂嵐もしょっちゅう起きるんだよ。離陸はともかく、着陸時の始祖竜が出す風圧を考えると……軽い砂嵐が起きるかなァ……トラッシュマウンテンの近くに岩場とかあると良いんだけど、火山地帯でもあるしさ。無かったら砂が止むまで待機だろうけど、風がないとなかなか空気中の砂が流れてくれないし……」

「何にせよ行って着陸場所を探すしかないだろうが……この暗さで上手く事が進むかどうかだな……」


 手探り状態である事に溜息を漏らさずえないリオンの言葉に、疲れが見える研究者は頭を抱えた。


「あーそうだ! この暗さじゃ着陸ちゃんと出来るかも分からないじゃないか! 研究所の時は国内だし、地面が抉れてたし、辺りも比較的平らだったからどうにかなるモンだけど……! 大丈夫かな、流石に機体が砂に沈んだりはしないだろうけど……彼処のモンスター厄介だからな……」

「あ、モンスター活発になってるんだっけ」


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bkm

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