「シャル、どう思う?」

《……調べる価値はありそうですけど、問題は素人に見つけられるかどうかですかね。出来れば僕達が現地に行きたいんですが……》

「正直異国の現代人だけで見つかるとは思えんな……カルバレイス人が協力してくれる可能性も低い。
 ……閣下、僕達ソーディアンマスターにカルバレイスへ行く許可をください。ベルセリウムを探すにはソーディアンの協力が必要だと思います」


 進言するとドライデンは眉間にシワを作った。


「なかなか難しい事を言うな、リオン。出来ればソーディアンマスター達には城で待機していてもらいたいのだが」

「一刻も早くベルセリウムを得る為には仕方ありません。それに軍がカルバレイスに向かうのは良い印象を持たれないかと」

「……まったく、無力な己がこんなにも腹立たしく思う事はなかなか無い」


 溜息は大きい、その理由は言葉の中にある。

 将軍は兵士を呼ぶと何かを伝え退室させた。


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -