溜息混じりに答えるとレイノルズは何やら納得した様子で頷く。


「元を正せばレンズエネルギーだしね、それを人間の身体に合う様に性質を変えるのはホント凄いよ。前列の無い未知の領域の問題は強化に耐えられるかどうかだけだったから、成功してホント良かったと思うよ。
 暴発に関してはソーディアンが酷く破損でもしない限り大丈夫だと思うよ、そもそもそれを想定して作られただろうしね。でも警戒はするべきか、逆を言えばソーディアンが破損したらそれまでだから」

「つまり現状維持か……今の僕達の状態でソーディアンの干渉が無くなっても問題は無いのか?」

「うん、寧ろ干渉がなくても身体能力とか向上してるんじゃないかな。簡単に言えばソーディアンの能力を一部マスターにも備わったって感じで。
 晶術を使うのは流石に無理だけど、高密エネルギーのレンズがあれば簡単に術を構築出来るだろうね」

「……マスターとソーディアン間の壁を無くした結果、近い存在になりつつあると」


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bkm

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