「ベルセリウムの加工方法も千年前に破棄され……ているんだよな?」

《はい、レンズと並んで脅威となる物ですからね。残したのは乗り物としての飛行竜の修復方法くらいです》


 全ては悲劇を繰り返さない為の決断、当然の事だ。

 説明をレイノルズは続けた。


「飛行竜はかなり丈夫だから、現代の力では余程の天災が起きない限り落ちないって考えてて、ある意味“油断”してた結果がコレだよ。
 本題に入るけど、ベルセリウムがありそうな場所に心当たりないかな」

「……どうだ?」

《んー……ちょっと待っててくださいね》


 シャルティエから反応が無くなり、リオンはレイノルズに訊く。


「レンズ砲は上手くいきそうなのか?」

「うん、大きな問題が起きなければ大丈夫だよ。レンズ集めにちょっと手間取ってるけど、きっと何とかなるよ。
 そっちはどう? やっぱり何処か違うがするの?」

「ん、ああ……何とか言うか、あまり気を抜く事が出来ないな、ソーディアンが暴発しそうだ」


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -