リオンの確認にドライデンは頷く。レイノルズの判断は間違っていないどころか、1番適切だろう。

 だがその為には現在の具体的な内容が必要になる。将軍と共に彼は研究室に居るというレイノルズの元へ向かった。


「ああ、待ってたよ、何事も無さそうで何よりだ。ゆっくり話を聞きたい所でだけど、そうもいかないんだよね」


 本や紙束、工具等が散乱した研究室では研究員達が無駄口を叩く事も無く作業を続けている。

 疲れが見えているレイノルズは、早速と言わんばかりに飛行竜の設計図らしい図面をリオンに見せた。


「単刀直入に言うとこのままじゃ飛行竜は飛べない。何故かと言うと、飛行駆動がある翼が大きく損傷して、しかもそれを直す為の材料がこの国には無いんだ。翼が集中的に攻撃されている所を見ると、ミクトランはそれを分かっててやったのかもしれないね」

「その辺りは閣下に聞いた。具体的に何が足りないんだ?」


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bkm

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