城に戻ったリオンは、ドライデンへすぐに報告をした。
「そうか……研究所はソーディアンが居なければ機能しないかもしれないが、人であれモンスターであれ荒らされるのは忍びない、早めに整備を終わらせた方が良いだろうな」
「では……」
「ああ、人材をすぐに確保するのは難しいが、物資は出来るだけ送ろう」
コレで研究所関連の話は纏まった。
するとドライデンは浮かない表情を見せる。
「しかし此方では問題が発生してな……」
「問題とは……?」
雰囲気から察するに大きな問題らしく、将軍は溜息を漏らす。
「外郭へ上がる為に飛行竜の修理が行われているのは当然知っているだろうが、肝心の修理材料が手元に無いのだ」
「そんな……」
「出来るだけ手広く探しているのだが量が集まらん。だがレイノルズが言うには、ソーディアンが何か手掛かりを持っていないかという事なのだ?」
「それは……飛行竜が天地戦争時代に作られた物だから、ですよね」
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bkm
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