希望はある、それを皆は実感している。

 強化後の経過確認と休憩を兼ねて暫しこの場に留まるというフィリアの提案によりジョニーとマリーが報告する為地上へ戻り、コングマンとチェルシーは警戒、他は肩の力を抜き身体を休めた。暫くしたら兵が迎えに来るだろう。

 部屋の隅に積んであったガラクタに腰を降ろしたリオンにスタンが質問をする。


「なあリオン、その……強化中、何かあったりしたか?」

「何か……というのは、ソーディアンのオリジナルが居たという事か?」

「やっぱりリオンもそうだったのか……」


 スタンにも同じ事があったのなら、恐らく他の3人も同じだろう。それを越えたから、こうして皆が此処に居る。

 彼は誇らしげに語った。


「ディムロスかなり強くてさ、口うるさいだけあるなと思ったよ」

《やっと分かったか、これからは文句を言わずに我の忠告を聞く事だな》

「ああ、ディムロスは俺の相棒だからな」


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -