場が落ち着いた所でマスター達はソーディアンの調子を確認する。


《ふむ、今まで感じた事の無い感覚だな……》

「そうだな、握った感じが前より手に馴染む気がする」

《ルーティ、ちょっと気分が高揚してるんじゃない?》

「そんな事無いわよ。……まあ、何か沸き上がる気がしなくもないけど」

《今なら何でも出来そうですよ! ね、坊っちゃん!》

「否定はしないがな……あまり騒ぐと足元掬われるぞ」

《年寄りもまだまだ活躍出来そうじゃな、若い者には負けんぞい》

「私も、若輩者ながら全力を尽くしますわ」

《確かにこれなら負ける気がしないな……どうだ、ウッドロウ》

「私も同じだ、この不思議な感覚は言葉では表しきれないな」


 表現が難しい不思議な感覚をマスターとソーディアン、双方が感じていた。それは恐らく試練を乗り越えた証、マスター達の表情に自然と笑みが降りる。

 そして同時に、得た力の危険性も理解した。


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -