「……ン……リ……オン……!」
「ん……」
自分を呼ぶ声に眼を開けた瞬間、思いっきり抱き着かれた。
「良かったーー!!」
「……っな……!?」
視界に入る金髪、誰の者かはすぐに分かる。なので容赦無く蹴り飛ばした。
「暑苦しいわ! 馬鹿が!」
「いてて……ヘヘッ」
無傷のスタンはすぐに笑顔を見せ、リオンは呆れ溜息を吐く。
それから自分は五体満足である事を確認し立ち上がると、他のソーディアンマスター4人は既に強化が終わっていたらしく彼が目覚めた事に安堵している様子だった。
「……全員無事、か」
「ああ、我々も先程眼を覚ましたばかりだ」
ウッドロウが答え、リオンは現実に戻って来た事を更に強く実感する。
マスターではない4人も安心と喜びを見せていた。その中でもチェルシーは涙を浮かべ、コングマンは興奮するという非常に分かりやすい反応だった。
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bkm
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