ソーディアンマスター達は頷く。
フィリアがジョニーに端末の操作方法を教えた後、5人は台座に収められたソーディアンの柄を握った。
「此処からだな、ディムロス」
「アトワイト、しっかりサポートしてよね」
「僕達ならやれる……そうだろう、シャル」
「クレメンテ……私は決して負けません」
「今行くぞ、イクティノス」
自然と柄を握る手に必要以上の力が籠る。
「準備はいいかい?」
「はい!」
ジョニーの問いに大きく頷く、見守る者達はそれを信じた。
「よし……じゃあ、始めるぞ……!」
その言葉の直後だった、マスター達の目の前が真っ白に染まり、身体に大きな衝撃が与えられる。ソーディアン達と同じ様に、悲鳴に似た声は上がった。
だがそれでも剣を離しはせず、その苦しみの中で“相棒”を探した。
「……シャル……!」
失い過ぎた少年は、白の向こうへと手を伸ばす。
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bkm
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