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 台座に5本のソーディアンは収められる。端末の操作を再開し、フィリアはソーディアン達に声を掛けた。


「準備はよろしいですか?」

《ああ、始めてくれ》


 ディムロスの返答を受け、フィリアは端末のボタンを押す。その直後、ソーディアンを激しい閃光が包み、そこから悲鳴に似た声が上がった。


「ディムロス!!」

《構わん! ……このまま、続けろ!!》


 明らかに苦しんでいるディムロスの声、フィリアは停止ボタンを押しそうになる自分の手を止める。

 皆が見守る中閃光は続き、数分経った頃それはゆっくり消えていった。すぐにフィリアが状況を伝える。


「第一段階が無事完了しました。ソーディアンの意識は現在強化装置側にあり此方には反応しません。
 次にマスターの意識が同じ場所に送り、強化の第二段階へと移行します。そこで何が起こるかは分かりませんが……絶対に生きて戻りましょう」


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bkm

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