それから数分後、端末の設定が完了したらしいフィリアは顔を上げ皆を呼んだ。


「準備が完了しました。ソーディアンの強化は二段階、先ずはソーディアン自身の強化行い……それからマスターを含めて、理論上可能である限界値までソーディアンとマスターの干渉率を上げます。
 異なるモノ同士の同化とも呼べる行いです、やはり命を落とす事は充分に考えられます。それを回避するには双方の精神力が要……どちらかが力尽きても失敗します。それ以上は前例が無い事ですので、何が起こるか全く分かりません……」

「でも、それを知ってる上で俺達は此処まで来たんだ、後は自分とソーディアンを信じるだけだ」


 力強いスタンの言葉にソーディアンマスター達は頷く。

 マスターではない4人も思いは同じだった。


「皆さんなら絶対大丈夫ですよっ、ね、マリーさんっ」

「ああ、何せ一筋縄ではいかない者達ばかりだからな。こんな所で倒れるわけがない」

「チャンピオンである俺様が居るんだ、万事上手くいくに決まってんだろ!」

「その自信が羨ましいわな。ま、パッと終わらせてパッと帰ろうぜ、勿論全員生きてな」


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bkm

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