重い緊張感の中一番奥へと進む。
目指したその場所には6つの台座の様なモノがあった。
《此処が我々ソーディアンが誕生した場所だ……》
電源は完全に生きているらしく、台座は待ち構えているかの様にそれぞれ明かりが点いている。そこから少し離れた部屋の中央にはモニター等が繋がれた端末があった。
「コレで……操作するんですね?」
《うむ、ロックを掛けてある様じゃから外しにかかるかの》
クレメンテの支持でフィリアが端末の操作を始める。
その間他の者達は、緊張を解こうと深呼吸をしたり、ゆっくり部屋を見渡したり部屋内で各々行動した。
「……シャル、お前はどうだったんだ?」
《ソーディアンに人格投射した時ですか? 僕は……かなり緊張してましたね、凄く胃がキリキリしてました。何でこんな凄い人達の中に僕が居るんだろうって考えながら、気付いたらソーディアンになってました》
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bkm
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