普段以上に真剣な表情を見せる隊長にリオンは軽く頷き、目的地へと続く道を見る。
引き返す事が出来なければ、引き返す理由も無い。
「……行くぞ、とっとと終わらせる」
「ああ、絶対に上手くいくさ!」
「その自信はどっから来んのよ。ま、アタシも同じ考えだけど」
「結果を眼にするまで全ての可能性は五分五分……でも、不思議と皆様と一緒なら自信がつきますわ」
「そうだな、不思議なモノだ」
ソーディアンマスター達が穴を越えると、突然明かりが点き通路が明るく照らされた。一番奥には大きめの機械扉が見える。
「わ、地下じゃないみたいです」
「地下遺跡とはまた違った明るさだな、凄くハッキリしている」
「ラディスロウの時もそうだったが、何だか落ち着かねェなァ」
「ま、こんなに金属製の人工物に囲まれるってのはなかなか無い経験だからな」
マスター達を追い仲間達も通路へと進んだ。そしてウィルと、此処まで掘り進めた兵達も見送りの為に続く。
「それでは皆様、お気をつけて」
敬礼に対して皆は各々反応を返し、試練へと道を進む。
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bkm
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