地層が崩れる事も無く余韻が残る中爆発箇所を確認すると、予定通り人が通れそうな暗い穴が開いている。
「よしっ、コレで研究所に行けるな」
「すぐに行くぞ、お前はそこで待ってろ」
リオンは早足で地上に行き、待っていた者達に事を伝える。一度皆に安堵が降りたが、すぐにまた新たな緊張感に包まれた。
仲間とウィルを連れ、リオンはスタンの下へと戻る。手狭故に、自然とコングマンは最後尾に置かれた。
「ほー、見事に開いたもんね。でも真っ暗っぽいけど大丈夫なの?」
《心配しないで、余分なエネルギーを使わない様に供給をストップしてるだけだから。中に入れば私達に反応して供給が再開する筈よ》
「ならいいけど」
納得するルーティの隣で、リオンはウィルにこれからについて再確認を行う。
「そんな事は無いと言い切りたいが、5時間経っても誰も戻って来ない場合は突入してくれ」
「かしこまりました。リオン様達が戻って来るまでの間は一帯の整地作業を続け、モンスターを決して中へ入れぬ様に致します」
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bkm
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