ソーディアン達が意見を出し合い示されたのは、大きな岩がある地層の壁と呼べそうな場所。岩の先に研究所への道があるらしい。
しかし当然ながら岩をどうにかしなければならず、兵達とコングマンは岩の隠れた部分を掘ってからテコを使い障害物の除去を始める。少しずつだが岩は動き、見守る者にも自然と力が入る。
10分程の格闘の末に岩は動かされ、歓喜の声が上がった。
「やった! 凄い!」
まるで子供の様に喜ぶスタンにコングマンは高らかに笑う。
「あったりめェよ! 俺様はチャンピオンなんだからな!」
此処から先は現場慣れした兵達の正念場、慎重に剥き出しの地層を斜め下に掘られていく。崩れない様に木の板を組み、今までとは違う緊張感の中作業は続けられた。
「金属の壁に当たったら晶術で穴を開けるって……ホントに大丈夫なのか?」
《出力さえ間違えればな、我がサポートするのだから安心しろ》
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bkm
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