予想以上のスピードで足場は組み上がっていき、予定時刻よりは速く研究所へ続く道があるであろう場所まで到着する。しかしその場所は未だ手付かず故に土や泥、岩等しかなく見た限りでは地下へ続く道は見当たらない。
「ディムロス、どの辺なんだ?」
《……スタン、少し歩き回ってくれないか?》
指示に従いスタンは辺りを歩いてみる。整地が行われていない足下では5人一辺に歩き回れない為スタン1人に任せられるが、その様子を見てルーティは呟く。
「まるでダウジングでお宝探してるみたいね」
「お宝には違いないかもしれんがな」
「まあそうよねェ……昔に埋めたタイムカプセル思い出したわ」
「……まさか、小銭を埋めたわけじゃないだろうな」
姉からの返答は無言だった。つい溜息を吐くとルーティは弁解する。
「始めて拾った小銭よ、特別な物なのよ」
「…………」
普通だったら子供らしいと思う所だが、ルーティが相手ではそうはいかないと考えるまでもなくリオンは結論を出す。
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bkm
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