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 その一片である彼等も、明るい声で告げる。


「私もルーティ達なら問題無い、根拠は無いがそう思う」

「ウッドロウ様は完全無欠の素晴らしい緒方ですからっ、勿論他の皆さんも!」

「本当なら俺様がフィリアさんの代わりになりてェが、コレばっかりどうしようもねェ……だから、フィリアさんを狙う様な輩は俺様が全部ぶっ飛ばす!!」

「視覚的にも聴覚的にも精神的にも暑苦しいねェ……まあ、こういうのも悪くはないんだろうけどな、なあスタン」


 ジョニーの問いに青年は大きく頷いた。


「はいっ、すっごい心強いです!」

「うるさいのさえ無ければな……」

「コングにゃ悪いけど、同感ね……」

「え、えーっと……が、頑張りましょうね」

「フフッ、心強い事は確かだろうな」


 このパーティを、誰が世界の命運を背負った者達だと思うだろう。個性的過ぎて纏まりが無いように見える、非常に凸凹なこの顔触れを。


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bkm

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