13

 口論を続けていた2人はドライデンがやって来た所で止め、軍人としての顔を見せた。


「ドライデン閣下、始祖竜の準備が完了致しました」

「バッチリ、何時でも出発出来ます」


 2人の報告を受けた将軍は頷き、ソーディアンマスター達とその仲間達に視線を向ける。


「軍は変わらず、バックアップに全力を尽くす。国の事は任せよ、七将軍は各地に部隊を敷いており、レイノルズも既にレンズ砲の作成に取り掛かっている」

「はっ」

「……必ず帰ってくるのだぞ」


 それは軍人として勝利を望む言葉か、それとも1人の人間として若者が死ぬ事を望まない言葉か。

 ダリスも彼等に激励を送る。


「君達なら大丈夫だと思っている、あまり肩に力を入れずに行って来い」


 以前の彼からは考えられない心からの笑みに偽りは無く、やはり心なしか緊張をしていたソーディアンマスター達の肩を解す。

 背負っているモノは確かに大きいが、支えてくれているモノはもっと大きい。


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -