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 1人だけ声の雰囲気が違った気がするが、きっと気のせいだろう。

 暫くしてからルーティ等や兵士達が現れ、準備は完了する。


「ルーティ、大丈夫だったのか?」

「フン、人間1つや2つ弱味はあるモンよ」


 スタンの心配を胸を張る事でルーティは受け流し、言葉にせず成果を伝えた。

 同行していたマリーは頷き、感慨深そうに告げる。


「そうだな、私もダリスの弱味を幾つか知っている」

「え、いや、マ、マリー?」


 何やら夫婦間でちょっとしたやり取りが起きたが、皆は触れず本題は進んだ。


「ウイルにジョブス……現場指揮はお前達が?」

「はい、研究所付近のモンスターの一掃を始め、現場整地の指揮、調査、有事の際には突入せよとドライデン閣下から降されました」

「相変わらずお堅いねェ隊長殿、今からそんなんじゃバテるぜ?」

「この程度で行動不能になるような鍛え方はしていない、お前と一緒にするな」


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bkm

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