一体何をするつもりなのか、と考えるだけ無駄だろうか。
「でさ、代わりにマリーさんとダリスさんが着いていったんだよ」
「マリーはともかく……ダリスもか?」
《マリーが世話になった礼をする為に協力したいとか何とか……律義な男だ》
「だが、ダリスが居るからあの女も下手な真似は出来ないだろうな……」
ディムロスの説明に溜息を吐きながらリオンは安堵感を覚えた。
始祖竜の近くではフィリアとウッドロウ、ついでにチェルシーが竜について説明を受けていた。
「やはり維持費が掛かるか……先程陛下に訊いた所、この戦いが終わったらファンダリアが引き続き保有しても構わないと言ってくださったが……国に戻ったら再び国家予算の立て直しをしなければな」
「でもウッドロウ様、コレがあったら物資の輸送が楽になりますね」
「それを想定してこの竜を調べていたからな、搭乗出来る様になったのは幸いだ」
「そうですね……本当に、素晴らしい技術ですわ」
prev next
bkm
[back]