《カルバレイス……もしや、かつての第二大陸の事か?》

《ええ、私達きっと同じ事を考えてるわね》

《味方が多いに、越した事は無いしね》


 マスターを抜いてのソーディアン達による会議。

 すぐに結論は出た。


《ところでシャルティエ、お前は何処に居るのだ?》

《甲板だよ、潮風浴びまくりで……》

《……錆びるわよ?》


 船は順調にカルバレイスへ向かっている。


「――あれ……スタン、リオンは?」


 別室で荷物の整理をしていたセシルは、微笑を浮かべているフィリアと話しているスタンに尋ねた。

 彼は顔をセシルに向け答える。


「何か考え事したいからって、甲板に行ったよ」

「甲板、か……うん、ありがとう。
 フィリア、船酔いとかは大丈夫かい?」

「はい、大丈夫です。それに、スタンさんに元気付けてもらいましたので」

「そうか、なら良かったよ」


 心配事が減り、セシルは微笑む。


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bkm

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