流石チャンピオンという事か、戦いに関して観察眼は素晴らしいモノがあるのだろう。

 2人の間に立たされているスタン――ではなくディムロスに訊けば、まだ始祖竜の準備が終わらず暇を持て余したコングマンが修行相手にとジョニーを指名したらしい。これから何があるか分からない為身体を温めておくのは良い事だが、もう少し静かに出来ないのかとリオンは思う。


「しかし、まだ出発は出来ないか……」


 暇を持て余す状況になったのは己も同じ、他の者達はそれぞれ用事を見つけている様だ。例えばルーティは部屋で財布の中身を整理し、フィリアは教団関係者の所へ行っているらしい。

 自分はどうしようか考えているとシャルティエが提案した。


《マリアンの所行ったらどうです? 坊っちゃんが起きる前にお見舞いに来てましたし》

「だがな……今は炊き出しやら何やらで駆り出されていると……」

《少しくらいなら大丈夫ですよ、挨拶くらい、ね?》


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bkm

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