「お前、単なるお喋りでもなさそうだな」

《今更!? 僕はとっても優秀な坊っちゃんの相棒ですよ!》

「何か言ってる事が矛盾してないか」

《あー……》


 お喋りな上に、自分で墓穴を掘り自分で落ちていく。くだらないと思う言葉も大事なモノである事を少年は自覚していた。


《と、とにかくっ、坊っちゃんは僕が護ってみせますよ! 何があっても、僕は坊っちゃんを護る通します!》

「あまり期待しないでおく」

《あぅ……坊っちゃん本当に逞しい……》


 逞しいのは寧ろ、とは言わずリオンは訓練場へと急ぐ。

 数分で到着したそこでは、何故かコングマンがジョニーに喧嘩――ではなく決闘を申し込まれていた。


「男なら素手で勝負だ!」

「いや……コレってどういう状況なんだろうなァ」


 此方が聞きたいとリオンは言わなかった、巻き込まれたくない故に。


「どう考えても素手でやったら俺負けるだろーよ」

「いいや分からねェ……お前の剣技はあらゆる得物に適応出来る様になってるからな」


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bkm

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