それは果たして聞き流して良いのかどうかは分からないが、満更でも無さそうなので触れないでおくべきだろう。フェイトに言うかどうかはさておきだが。
準備が進められる中、自然な流れでマリーはダリスに声を掛けた。
「ダリス、すぐファンダリアに戻るのか?」
「ああ、モンスターの襲撃に際しての戦闘指揮を随時見直さなければならないからな。しかし皮肉とも言うのかな、この状況で国と民の繋がりが強くなった気がする」
「そうだな……それがこの戦いが終わった後も続くように私達が頑張らなければな」
穏やかで力強い夫婦の会話。それが耳に入って来ていたリオンは、小さく溜息を吐いた。
「こういう時にこそ、イレーヌの様な人材が必要だというのにな」
「……そうだな」
スタンも同意したが、それ以上2人はそれについて触れずにレイノルズの話を聞く。
「僕は早速レンズ砲の制作に取り掛かるよ。研究所にはどうする? もう少し休んでから行く?」
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bkm
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