18

 ミクトランを懐に入れてしまった事にずっと己を責めていた王は、漸く意思の強い眼で頷いた。

 そしてレイノルズが嬉しそうに話す。


「良い流れになってきたんじゃないかな。この竜を使えば研究所までの道も、必要機材の運搬も楽々だよ」

「ん、それじゃあこの竜が早速役に立つという事か」


 ダリスも嬉しそうに言い、ドライデンが兵に指示を出した後にこれからの作戦をファンダリアからの援軍に伝えた。


「なるほど……ではすぐに国に戻りレンズの収集伝えなくてはな……」

「すまないなダリス、王が国を空けた状態を続けてしまって」

「何を言うウッドロウ、お前は最前線で命を賭けている、それを全力でサポートするのが私達がすべき事だ。民もお前の勝利を信じているから尚更な」


 一介の部下ではなく、1人の友人としてダリスは告げる。それを見たスタンはジョニーに声を掛けた。


「何か、ジョニーさんとフェイトさんみたいですね」

「そうかァ? 俺達はあそこまで落ち着きは無いだろ」


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bkm

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