12

 この話を聞いた上で、現代のソーディアンマスター達の眼には力強いモノがあった。


「そうですね、方法があるなら俺は何だってやります」

「ま、ちょっと話の順番ズルいと思ったけどねェ。流れがとにかくレンズ集めるになってんだから、やらないわけにはいかないでしょ」

「相変わらず無駄口の多い女だな……」

「ま、まあまあ、順番なんて関係無しにルーティさんだってこの話は受けていたと思いますよ?」

「フフ、眼に見える様だな」


 平常心を振る舞うが顔を真っ赤にしているルーティは、何時も通りスタンの頭を叩く。当然青年から抗議は行くが無視をする。

 和やかな雰囲気の様に思えるが、やはりそうは成りきれない。


《スタン……》


 予測出来ない危険性を知るからこそ反撃の方法を教えなかったソーディアン達。きっとそれは、この因縁に巻き込まれたマスター達への想いからなのだろう。

 そのマスターは笑顔で言った。


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -