“ソーディアンの強化”、新たな言葉は場に緊張感を走らせた。


「レ、レイノルズさん、ソーディアンの強化って……?」

「司令からの聞いた話だよ……言葉の通り、ソーディアンを強化するんだ。多分皆分かっていると思うけど、ソーディアンは今の状態のままではミクトランに勝てない……だから、千年前は選ばなかった選択肢を、今選ぶんだ」


 確かに、誰も口にはしなかったが今外郭に上がっても一度圧倒的な戦力で敗北した相手に同じ状態で勝てる可能性は限り無く低い。それを打破する方法があるとレイノルズは言ったが、その内容には引っ掛かる所があった。


「ディムロス! お前知ってたんじゃないのか!?」

《…………》


 他のソーディアン達も何も言わない、無言の肯定だろう。


「どうして言ってくれなかったんだよ……!」

「僕が説明するよ」


 話の中心は再びレイノルズに戻る。


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bkm

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