だがそれをレイノルズは予測済みだったのか、何やら難しい計算式をスクリーンに映した。
「１つ１つのレンズのエネルギーは確かに小さい、でもそれは全てのエネルギーを効率良く引き出せていないからだ。そこで僕が考えたのは、レンズ内にあるエネルギーを結合させて効率良く引き出す事……人間例えれば、手を取り合って頑張るって所かな。
僕の研究の根底にあるのは、エネルギー効率についてなんだ。前に囚人用のティアラとか作っただろう？ アレはその過程で作った物でね、今回はその過程の規模を巨大にさせつつベルクラントの基礎を組み込む。それでいけるかどうか未知数だけれど……これしか方法は無いと思う」
彼の計画内容にクレメンテが感想を口にする。
《理論は成り立っているが、問題はそれを形にする為の技術とレンズじゃな。当然ながらどちらかにほんの少し不備があっても破綻するじゃろう》
そう、この計画は“完全”でなければないのだ。
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bkm
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