レンズの力にはレンズで対抗する。だが提示された必要エネルギー量は一国では賄え切れない量であり、リオンがそれに対して意見した。


「少なくともこの国と、カルバレイス、フィッツガルドで流通しているレンズの大半は恐らく天上側にある、アレを破れる程集まるかどうか……」

「そうだな、三国にある支部から保管していたレンズが消えたと報告を受けている。恐らくはバルックとイレーヌ、そしてレンブラントの手によるモノだろうな……」


 ドライデンが腕を組み唸る。

 チェルシーがウッドロウに訊いた。


「ウッドロウ様、ファンダリアはどうでしょう?」

「ふむ……ファンダリアは支部はあれどその三国程オベロン社の手は伸びていない故にレンズの消失は免れ、オベロン社製品が無くとも昔から火を使う事に使用していたからな。集まるとは思うがそれで足りるかどうか……」

「アクアヴェイルも似た感じだな。だが此方は支部すら無いからすぐには集まらないかもしれんし、ファンダリアより数も少ないだろう」


 ジョニーも難しい顔をして皆に伝える。


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bkm

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