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 あからさまに嫌な顔をするいい年をした男に、アクアヴェイルの王は目元を引きつらせた。


「真面目にやらない場合は、お前が色々やらかした過去の写真を全世界にバラ蒔くからな」

「ちょ、お前、何それ初耳……あ、悪ィ、ちょっと失礼するわ……フェイトー!」


 慌ててジョニーは出ていき、それに対して失笑したり溜息を吐いたりと反応は様々。

 フィリアが笑いながら話す。


「ジョニーさん、何だか前よりも感情が豊かに思えますわ」

「そうだな、フェイトさんとも良くやってるみたいで良かったと思うよ」

「はい、やはりとても素敵な方……」


 “達に思えます”を、何やらショックを受けたコングマンが遮った。


「フ、フィリアさん! まさか、あの野郎の事を……!?」

「え……え?」

「ぬぬ……領主の息子だか何だか知らねェが、俺様はチャンピオン! あの野郎には負けんぞ!」


 勘違いを始めたチャンピオン、そこに要らぬ油を注ぐスタン。


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bkm

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