皮肉を言うジョニーだったが、何やらコングマンが考え込んでいるのを見て声を掛けた。


「どうしたよチャンピオン、悩み事か?」

「うーむ、いやなァ、今外郭にミクトランしか居ねェんだろ? つまり天上人はミクトランだけって事だよな?」

「そうなるだろうな、地上に生きてる所謂地上人は外郭に上る資格無しとハッキリ言ってたし。天上に上がったオベロン社員は全滅と言ってもいいだろ」

「なら奴はずっと1人で外郭に住むのか?」


 向こうには神の眼がある、ソーディアン達は半永久的にあの男は生き続ける事が出来ると言った。そして神の眼は千年前に情報が転写されたというモンスターや生体部品を使った機兵の召喚は出来るが、どうやら“人間の定義を持った人間”は千年前は不可能だったらしい。

 ただ天上王の性格を考えると、意思の無い人形の方が都合が良いかもしれないと言ったのはディムロス。確かに自我を持つ者より、言う事を聞く人形の方が奴に相応しいと思える。


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bkm

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