天上王の話が正しければ、今まで若者達が対峙していたのはヒューゴ・ジルクリストではなかったという事になる。それどころか少年にとっては、父親であって父親ではない男を憎んでいた事になる。

 だがレンブラントの話を合わせれば、目の前の男が父親だと言っても強ち間違いではない。


「……ふざけんじゃないわよ……」


 表情から全ての感情が消えた彼の隣で、ルーティは身体を震わせ叫んだ。


「ざけんじゃないわよ! アンタが……アンタがアタシの家族を滅茶苦茶にしたってわけ!?」

「確かにそう取れるかもしれんな。だが天上復活の礎となれたのだ、喜ぶべき事だろう?」


 正に独裁者の言葉、下の者に対する感情なんてモノは無いに等しい。少年とその愛剣を除き、皆怒りを露にする。

 これ以上好きにさせてはいけない、少年を含めたソーディアンマスター達は一斉に攻撃を仕掛けた。


「……エセソーディアンマスター共が」


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bkm

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