正直彼女が主戦力である気がしなくもないが、ルーティは何も言わない。彼女なりの男性陣に対する気遣いなのだ。
互いの存在を確認しつつ進み、そして螺旋の終わりであり始まりである大扉の前に到着した。
《この先が制御室だな……何があるか分からん、気を引き締めていけ》
「ああ……分かってる」
ソーディアン達の言葉を受け、一呼吸置いたマスター達は扉の横にあるパネルにフィリアが触れ開いた後しっかりとした足取りでその先にある短い廊下を進む。突き当たりには先程の扉より幾らか小さい扉があり、その前に立つとそれは勝手に開き広い部屋と彼等を誘った。
そこは奥側の少し高い位置にベルクラントの制御機器らしきパネル等がある席が、ガラスの様な透明な壁で囲まれている。そしてそこから空中に伸びる光の中に、大きなレンズが輝いていた。
「アレは……神の眼……!?」
《いや、ホログラムだな……本体はダイクロフトの奥だろう、千年前と同じく》
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bkm
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