単純、何事も単純なモノだ。難しくしているのは人間関係、全てを明らかにするには進むしかない。

 レイノルズは笑うのを止め、彼等に願った。


『君達は絶対戻ってこないと駄目だからね。科学では絶対なんて無いけど、絶対絶対戻って来てよ。……だから、今の状況じゃちょっと違うかもしれないけど、生きる事に全力を尽くして、約束だからね……頑張って』


 通信はそこで終わった。此方の声は向こうには届かない、これから行く先では彼方の声すらも届かなくなる。

 ソーディアンマスター達は目配せで互いの意思を確認した後、クルーザーへと乗り込んだ。


「自動操縦でダイクロフト……ベルクラントへ向かいます、突っ込むのでバリアを破った後はすぐに中に入って対ショック体勢を取ってくださいね」


 フィリアの説明に皆は大きく頷き、彼女の操作でクルーザーは機械音を上げ動き出す。

 同時に発着場のシェルターが開き、外郭が広がるその世界に機体は飛び立つ。


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bkm

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