皆口数は少なく、レイノルズの指示通りに奥へと進む。

 最奥にある発着場には確かに乗り物があった。


「コレか……あまり大きくないんだな」

《コレは飽くまで操縦席部分だからな。当時はコレにコンテナ等を繋げて運んでいた》


 外見だけ見ると故障している様子は無く、周りの機器も問題無いようだ。

 リオンとウッドロウがクルーザーに入り、中を調べ始めた。パネルに触れると明かりが点き、操縦席の周りある様々なボタン等が点滅を始める。


「ふむ……中も見た所問題は無いようだな」

《なら中和装置の取り付けを始めるぞ、手順は簡単ですぐに終わる》

《まあ、何本かケーブル繋げるだけだしね》

「そう聞くと、レイノルズの頭がどういう作りなのか気になる所だな」


 リオンとウッドロウはソーディアン達の指示に従い中和装置の取り付けを開始した。狭い場所からはリオンが、高い位置から出さなければならないケーブルはウッドロウに任されたが、何となく少年は敗北感を覚える。


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bkm

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