機体の下面が開き、移動すると共にミサイルが発射された。
真上を取られたら間違いなく当たる、マスター達は足を止めず相手の動きを確かめる。
「リオン、どうする!?」
「自分で考えろ!」
空中戦に持ち込もうとした瞬間にミサイルで落とされる可能性が高い。無闇に距離を詰めるのは得策ではない。
如何に距離を取ったまま相手の動きを妨害するか、それが求められる。が、スタンはそれを覆そうとしていた。
「……ディムロス、頼む!」
《まったく……無茶をする男だなお前は》
そう答えるディムロスは炎を纏い、それはスタンに移る。それに反応した機体が狙うと同時に、彼は走り出し、跳んだ。
「レイジングフレア!」
距離を詰めた彼を包む様にして炎が球状に広がりミサイルを防ぐ。その衝撃で炎は揺らぐが、そのまま形を変え機体に襲い掛かった。
「ヴォルカニックレイジ!」
爆発に似た炎の衝撃と火炎弾が機械の身体に直撃する。
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bkm
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