「獅吼爆炎陣!」
叩き付けられる炎に機体は一瞬仰け反るが、すぐに持ち直し青年に砲口を向けた。
「やば……!」
収縮するエネルギーが発射される前に攻撃範囲から逃れるスタン。それは寸での所であり、彼の心臓の鼓動は安心と恐怖で速くなる。
そこに容赦なく術を使用するのはルーティ。
「タイダルウェーブ!」
波打つ水流が機体を巻き込む、スタンは大慌てで範囲から出た。味方には攻撃晶術の影響は無いとはいえ、やはり心臓に悪い。
そして水流を受けた機体は倒れはしなかったが、大分奥へと押し込まれていた。
『なるほど、流石で御座います』
称賛するレンブラントの声だが、感情の変化は感じられない。余裕なのか、またはその逆か、搭乗者の様子を確認出来ないのはいささか不安に似た何かを皆は覚える。
その不安が的中したという事なのか、大量の小型ミサイルが天井に向かい撃ち出された。
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bkm
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