中和装置を受け取った数分後、ラディスロウ内に警報が鳴り響いた。レイノルズが直ぐ様解析に入る。
「コレは……ベルクラント! 3発目を撃つ気だ!」
彼が叫んだ直後に光が外郭の穴から漏れた。そして聞こえる大地が砕ける音と、外郭大地が成長していく音。
穴は殆ど閉じかけるまでに狭まっている。
『猶予はあと1発か……予測よりベルクラントのチャージが早い』
「司令……恐らく最後の1発もすぐに……」
『その前に止めなくては……ソーディアンマスター諸君、覚悟は出来ているな』
若者達に向き直りリトラーが問うと、彼等は大きく頷く。
ラディスロウはミックハイルの傍で1度動きを止めた。
『外郭大地の震度が治まり次第着陸、作戦の最終段階に入る』
作戦最終段階の内容を彼は確認する為、レイノルズに外郭大地の全容をモニター映させる。
『ミックハイルのクルーザーを使う為、此処でのシステムフリーズは行わない。障害がある場合速やかに対処し、中和装置をクルーザーのシステムに接続。その後、ソーディアンマスターはダイクロフトへ飛んでくれ。通信はクルーザーの発進と同時に不通になる』
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bkm
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