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 あっさりと言った彼の内容をリオンは訝しげに確認する。


「今、クルーザーの上でと言ったか?」

「うん、あくまでも輸送クルーザーだから高密度の晶力を撃ち出す様な設備が無いんだ。だからクルーザーの上に乗って、ソーディアンを構えてもらうしかないんだよね」


 コレもあっさり言ってのけたが、内容は全くあっさりしていない。それが何故かは説明するまでもない所だが、ルーティが叫ぶ。


「いやいやいや有り得ないでしょ!? クルーザーは何キロで飛ぶのよってか、バリアに穴が空く前にアタシ達が吹っ飛ぶわよ!」

「大丈夫だよ、中和装置から展開する晶力を君達をクルーザーから離れない様に空気抵抗や風圧をバッチリ計算して調整をしてるから。難しい所の説明は省くけど、とにかく君達は吹っ飛ばないから大丈夫!」


 科学の力は素晴らしいとでも称賛すればいのか、呆れてしまう程にレイノルズは自信満々。ルーティはもう何も言わず、リオンも追求はしなかった。


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bkm

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