個人の視点、あまり信用するべきではないだろう。だが“あの”リオンが此処まで言っている事がルーティさえも悩ませる。
ソーディアン達は何も言わない、これはマスター達の問題なのだ。
「……きっと、レンブラントさんは俺達の前に現れるよな」
スタンが言うとリオンが頷く。
「ならその時確かめたい……レンブラントさんにとって、イレールさんは何なのか」
完全な私情、捨て去った方が良い普段なら判断される。しかし青年から私情を抜き去る事は誰もしない、彼の強さは純粋な思考から生まれる。
だからなのか、ディムロスも何も言わなかった。
「……甘っちょろいのよ、馬鹿」
溜息が混じったルーティの呟きは、アトワイトとフィリアだけが聞いた。
話がとりあえず纏まった所でレイノルズが切り出す。
「でさ、ダイクロフトに突入の際の事なんだけど……やっぱり今のラディスロウじゃ返り討ちに合う確率が高いんだよね……」
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bkm
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